考えるとは何か

「考える」とは一体何だろう。何をすれば考えたことになるだろうか。考えたと言えるために必要なアウトプットはなんだろうか。

僕が考えたところによると、「考える」とは

  • 問いを立てる
  • 立てられた問いに対して解とその根拠を導く

ことだ。

特に重要なことは最初の「問いを立てる」ことだ。
問いというのは何かを考えているときには暗黙のうちに立っている。
しかしその初期の問いは曖昧だったり問いとして適切でなかったりする。
だから考える最初のステップは問いを洗練させることなのだ。


そのためにはまず問いを言葉にして表わそう。紙に書いて一度外部化するのが一番良い。そうすると5W1Hがすっぽり抜け落ちていたり、用語がとても曖昧だったり、そもそも大きすぎる問いだということに気づく。
そうしたら不足している言葉を補ったり、問いをさらに小さな問いの集合に分割して問いを洗練させていこう。
十分小さく明確な問いになればずっと解を出しやすくなる。


5W1Hが不明確な問いは答えようが無い。
用語の定義が定まっていない問いは思考がふらつく。
問いが曖昧なまま"考え"ても思考の迷路に入り込むだけだ。
思い悩むとは問いを立てずにあれこれ不安に思うこと。
誰かと一緒に考えるというのは問いを共有することから始まる。


僕らが日常で出会う「考える」は、問いを適切に立てさえすれば解決するものがとても多いのだ。